日帰り尿失禁治療(TOT手術・膀胱ボトックス治療)|医療費を抑えて、早く普段の生活へ
「くしゃみで漏れる」「急に尿意がきて間に合わない」などの尿失禁は、年齢のせいと我慢されがちですが、症状のタイプに合わせた治療で改善が期待できます。 近年は、入院不要の日帰り治療が増え、医療費や生活への影響を抑えながら治療を受けやすくなりました。
尿失禁のタイプ(治療選択のポイント)
尿失禁は大きく分けて次の2タイプが多く、治療方針が変わります。
腹圧性尿失禁(女性に多い)
- 咳・くしゃみ・ジャンプ・走るなどで漏れる
- 出産後、更年期、骨盤底筋のゆるみが関与
このタイプは、尿道の支えを補うTOT手術が選択肢になります。
切迫性尿失禁(急な尿意で間に合わない)
- 急に尿意がきて我慢できない
- 頻尿・夜間頻尿を伴うことも
このタイプは、膀胱の過剰な収縮を抑える膀胱ボトックス治療が検討されます。
※正確な診断には、問診・尿検査・必要に応じて超音波などの評価が重要です。
日帰りTOT手術(腹圧性尿失禁)
TOT(経閉鎖孔式尿道スリング術)は、尿道の下に医療用テープ(スリング)を通し、尿道を支えることで 咳や運動時の尿もれを改善する治療です。
TOTの特徴
- 傷が小さく、体への負担が少ない(低侵襲)
- 入院不要で日帰りが可能なケースが多い
- 日常生活への復帰が比較的早い
※治療適応や麻酔方法、術後の注意点は、患者さまの状態により異なります。
膀胱ボトックス(切迫性尿失禁・過活動膀胱)
膀胱ボトックスは、膀胱の筋肉(排尿筋)の過剰な収縮を抑えることで、急な尿意・切迫性尿失禁・頻尿の改善を目指す治療です。 内視鏡を用いて膀胱内に薬剤を注入します。
膀胱ボトックスの特徴
- 日帰りで実施できることが多い
- 内服薬で十分な効果が得られない場合にも選択肢
- 効果は一定期間持続し、必要に応じて繰り返し治療が検討される
※治療後に一時的に尿が出にくくなるなどの副作用が起こることがあります。適応・リスクは診察で確認します。
日帰り尿失禁治療の3つのメリット(費用・復帰・痛み)
① 医療費が安く済む(保険適用+入院費が不要)
TOTや膀胱ボトックスは、状況により保険診療の対象となる治療です。 日帰りの場合、入院費・食事代などが不要なため、トータルの医療費を抑えやすいのがメリットです。 高額療養費制度の対象となる可能性もあります。
② 社会復帰が早い(忙しい方にも)
低侵襲な治療が中心のため、仕事・家事・育児への復帰が比較的早い傾向があります。 再開の目安は治療内容や経過により異なるため、術後に個別にご案内します。
③ 痛みが少ない(低侵襲治療)
傷が小さい・出血が少ない治療が中心で、麻酔や鎮痛の工夫も行います。 「手術が怖い」という方でも、痛みや負担を抑えた選択肢があるのが日帰り治療の強みです。
受診〜治療の流れ
- 診察・問診:症状(いつ・どんな時に漏れるか)を確認
- 検査:尿検査、必要に応じて超音波など
- 治療方針の説明:尿失禁のタイプに応じてTOT/ボトックス/保存療法などを提案
- 日帰り治療:当日の注意点・帰宅後の過ごし方をご案内
- フォロー:症状や生活の困りごとを確認し調整
よくある質問
Q. 尿失禁は日帰りで治療できますか?
A. 症状や体の状態によりますが、腹圧性尿失禁ではTOT手術、切迫性尿失禁では膀胱ボトックスなど、当院では日帰りで実施しています。適応は診察・検査で判断します。
Q. 費用(医療費)はどのくらいかかりますか?
A. 多くの場合、保険診療の対象となります。自己負担割合(1割〜3割)や検査内容で変わるため、受診時に目安をご案内します。高額療養費制度の対象になる場合もあります。
Q. 仕事や家事への復帰はどれくらいで可能ですか?
A. 体への負担が少ない治療が中心のため、復帰が比較的早い傾向があります。再開時期は治療内容と術後経過により医師が個別にご案内します。
Q. TOTとボトックスはどちらを選ぶべきですか?
A. 咳・くしゃみ・運動で漏れる場合は腹圧性尿失禁が疑われ、TOT手術が検討されます。急な尿意で間に合わない場合は切迫性尿失禁が疑われ、ボトックス治療が選択肢になります。まずは症状のタイプを診断することが重要です。
福岡市・博多で尿失禁にお悩みの方へ(ご相談)
尿もれは「我慢するもの」ではなく、状態に合わせて改善が期待できる症状です。 まずは症状のタイプを正確に診断し、あなたの生活を止めない治療をご提案します。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状・治療適応・費用・経過には個人差があります。受診のうえ医師の判断をご確認ください。
