膀胱炎について
2025.01.16
膀胱炎について
膀胱炎は、尿を溜める膀胱に炎症が起こる病気です。特に女性に多くみられ、日常生活に大きな影響を与えることがあります。
膀胱炎の原因
膀胱炎の主な原因は、細菌感染(大腸菌、ブドウ球菌が多い)です。特に大腸菌が膀胱に侵入し、増殖することで炎症を起こします。
- 尿道の構造: 女性の尿道は男性に比べて短く、肛門に近い位置にあるため、細菌が侵入しやすい構造になっています。
- 性行為: 性行為によって細菌が尿道に侵入し、膀胱炎を引き起こすことがあります。
- 免疫力の低下: 免疫力が低下すると、細菌の感染を防ぐ力が弱まり、膀胱炎になりやすくなります。
- 尿の滞留: 尿を長時間膀胱に溜め込むと、細菌が繁殖しやすくなります。
- 基礎疾患がある方: 糖尿病、神経因性膀胱などの症状がある方は繰り返す膀胱炎になりやすいので注意が必要です。
膀胱炎の症状
膀胱炎の症状は、以下のものが挙げられます。
- 頻尿: 頻繁にトイレに行きたくなる
- 排尿痛: おしっこをする際に痛みを感じる
- 残尿感: おしっこをした後もまだ残っているような感覚
- 尿混濁: 尿が濁る
- 血尿: 尿に血が混ざる
- 下腹部痛: 下腹部が痛む
- 発熱: 体温が上がる
膀胱炎の治療
膀胱炎の治療は、抗菌薬による治療が一般的です。医師の指示に従って、きちんと飲みきりましょう。繰り返して膀胱炎を起こす方はお薬を飲み切った後も良くなっていない場合がありますので飲んだ後も一度良くなっているかどうか受診しましょう。
- 水分補給: こまめに水分を摂り、尿を出しやすくすることが大切です。
- 温める: お腹を温めることで、症状の緩和が期待できます。
- 休息: 十分な休息をとることも大切です。
- 基礎疾患の治療をする:内服にて基礎疾患の治療を行いましょう。
膀胱炎の予防
膀胱炎を予防するためには、以下の点に注意しましょう。
- 水分をこまめに摂る: 尿を出しやすくすることで、細菌が膀胱内に残るのを防ぎます。
- トイレを我慢しない: 尿意を感じたら我慢せず、すぐにトイレに行きましょう。
- 清潔を保つ: 排泄後は必ず前から後ろに向かって拭き、清潔を保ちましょう。
- 性行為の前後にはトイレに行く: 性行為の前後にはトイレに行って、尿道を清潔に保ちましょう。
- 免疫力を高める: バランスの取れた食事を心がけ、十分な睡眠をとることで、免疫力を高めましょう。
膀胱炎になったと思ったら
膀胱炎の症状が気になる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。自己判断で治療を中断したり、別の薬を服用したりすることは避けましょう。