【20〜40代男性に多いがん】精巣がんとは?早期発見・治療のポイント
【20〜40代男性に多いがん】精巣がんとは?早期発見・治療のポイント
実は若い男性に多い「精巣がん」について解説します。
男性特有のがんの一つでありながら、早期発見すれば高い治癒率が期待できるのが特徴です。正しく知って、必要以上に怖がらず、適切に向き合っていきましょう。
■ 精巣がんとは?
精巣がんとは、睾丸(精巣)にできる悪性腫瘍のことです。
男性のがん全体から見ると稀ですが、20〜40代の若い世代に多いという特徴があります。
■ 主な症状は?
初期にはほとんど痛みがないため、発見が遅れることもあります。以下のような症状がある場合は注意しましょう。
- 睾丸にしこりや腫れがある
- 睾丸が硬く感じる
- 精巣の重だるさ
- 下腹部や腰の痛み(進行時)
- 胸の張りや女性化乳房(まれにホルモン異常で)
ポイントは「痛くないから安心」と思わないこと!
違和感を覚えたら、すぐに泌尿器科を受診しましょう。
■ なぜ若い世代に多いの?
精巣がんの正確な原因はまだ解明されていませんが、以下のような要因がリスクとして挙げられています。
- 停留精巣の既往(生まれつき睾丸が陰嚢に降りていない)
- 家族歴(親兄弟に精巣がんがある)
- 白人に多い傾向(人種差がある)
- 遺伝子の異常やホルモンバランス
■ 検査・診断方法
泌尿器科では以下のような検査で診断します。
- 触診(しこりの有無)
- 超音波検査(エコー):最も有効で負担が少ない
- 腫瘍マーカー血液検査(AFP, hCG, LDHなど)
- CT検査(転移の確認)MRI検査(原発部位の検査)
■ 治療法と治癒率
精巣がんの治療は、がんのタイプ(セミノーマか非セミノーマか)と進行度によって異なります。
主な治療法:
- 精巣の摘出手術(高位精巣摘除術)
- 抗がん剤治療(特に進行例)
- 放射線治療(セミノーマの場合)
- 転移がある場合は追加手術や化学療法
💡早期であれば治癒率は90〜95%以上
適切な治療により完治が望めるがんです。
■ 自分でできる予防とチェック
定期的な「セルフチェック(自己触診)」が早期発見に効果的です。
✔ セルフチェックの方法
- 入浴後など、体がリラックスしているタイミングで
- 両手で睾丸を優しく触り、しこりや左右差をチェック
- 硬さの変化や腫れを感じたら早めに受診
■ 精巣がんは恥ずかしくない病気です
「泌尿器科に行くのが恥ずかしい」
「気のせいだと思いたい」
そんな気持ちはよくわかります。しかし、精巣がんは早期に見つけて早く治すことが何より大切です。
放置すれば命に関わることもある一方、正しい診断と治療で完治が望める病気です。
何か気になる症状があれば、迷わず泌尿器科へ相談してください。
【まとめ】
- 精巣がんは20〜40代の若い男性に多いがん
- 初期は痛みがないため、セルフチェックが重要
- 早期発見・治療で高い治癒率が期待できる
- 恥ずかしがらず、気になることがあればすぐに泌尿器科へ